市販の野菜ジュースの裏側を見ると、「濃縮還元」と書いてあるのを見たことありませんか?
濃縮還元とは、市販の野菜ジュースや果汁ジュースで使われる加工法で、一旦野菜などの原料を長時間加熱を行い濃縮したものを再び水を使って薄めたものになります。
毎日健康のために野菜ジュースを飲む人が多いですが、本当に健康効果を期待しているなら少し考えを改めたほうがよいかもしれません。
野菜ジュースで栄養を補えない
市販だろうが、手作りだろうが野菜をジュースにして飲むことは、栄養素の消化・吸収には良くありません。
その理由は、唾液にあります。
人間も含め動物は食べ物を食べるとき、咀嚼することで唾液をたくさん分泌します。
唾液にはアミラーゼなどの消化酵素を含み食べ物と混ざり消化・吸収を助けます。また噛むことで脳から指令を出し胃酸をたくさん分泌させます。
咀嚼することは唾液・胃酸の分泌を促し消化・吸収するためにも非常に重要な役割をもっています。
なのでどんなに素晴らしい栄養素でも噛まずに飲むのはやめましょう。つまり野菜ジュースはやめましょうということです。きちんと歯で噛んで野菜を食べてください。
それでも野菜ジュースを飲みたいなら良く噛んで飲んでください。
濃縮還元の問題点
市販の野菜ジュース(特に濃縮還元)にはどんなメリット・デメリットがあるのか。
濃縮する理由
市販の野菜ジュースの原料には海外産の野菜も多く使われているため、その原料を現地で濃縮し物理的な量を軽くすることで輸送のコストを抑えるためです。
その結果、消費者に低価格で届けられます。
栄養素が減る
野菜は加工を行うたびに栄養素はどんどん壊れます。もちろんミネラルなど最後までのこる栄養素もありますが、濃縮を行う際の加熱でビタミンCなどはかなり減り、さらに冷凍したり、水で戻したり様々な工程を経るたびに失われていきます。
食物繊維も野菜のカスに含まれる不溶性の食物繊維は除去され、残った水溶性の食物繊維も加工によりほとんど失われます。
※失われた栄養成分は食品添加物で補充されます。
残留農薬
やはり野菜ジュースは大量生産されるものですから、当然安定した生産が必要になってきます。そのためには農薬は必須となります。以前一部の商品からは規定値以上の農薬が検出されたこともあり不安は残ります。
硝酸態窒素
野菜もカサを増やすべく肥料をよく使う傾向があり、窒素系の肥料は野菜が生育する過程で吸収され硝酸態窒素として一部そのまま残ってしまいます。※国際的にも問題になっています。
硝酸態窒素を多く摂取すると、ヘモグロビン血症を引き起し、酸欠状態となります。また一部では体内に入るとニトロソアミンという発がん性物質に変化するとも言われており(諸説あり)、ヨーロッパでは残存量に基準を定めていますがいまのところ日本では特にないようで、各メーカー独自で厳しい基準値は存在しているようですが、やはり不安は残ります。
産地は大丈夫?
市販の野菜ジュースは海外産の野菜も使われているので心配する声もあります。
しかし最近では国内産だからといって安全とは言えなくなっています。
某トマトジュースでは福島産のトマトを使っている製品もあり放射能が検出されたとか…
※詳しくは個人で食品の放射能検査を行っているブログ「べくれでねが」さん(お調べください)
糖質が多い
野菜ジュースは以外と糖質が多いです。砂糖入りのジュースを飲んでいるのと変わりないのではないでしょうか…
最後に
野菜ジュースの栄養は吸収されにくい上に、市販の野菜ジュースの問題をみるともはや飲む価値がないのではと思うのは私だけでしょうか。※飲まないほうがまだマシ?
お金はかかりますが、私はなるべく国内産でなるべく農薬や肥料を使わず放射能の心配のない野菜を選んで購入しています。
だって大きな病気にかかったらもっとお金がかかるから…
国が推奨する350gの野菜の摂取などは気にしていません。量より質の問題を重視しています。
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