硝酸態窒素とは、硝酸イオン及び硝酸塩に含まれる酸化窒素のことで発がん性を指摘されている物質です。
元々窒素は自然界に存在し、生物のタンパク質の構成成分の一つでもあり、空気中・土の中・水の中にも存在します。また植物(野菜)の中にも含まれます。
通常、土壌では有機物が菌により分解されるとアンモニア態窒素が生成されます。そして硝酸菌によりアンモニア態窒素から亜硝酸態窒素、さらに硝酸態窒素へと変わります。
硝酸塩は土に含まれ水に溶けると硝酸イオンとなり、植物(野菜)は硝酸イオンを含んだ水を吸い上げます。なので硝酸態窒素も一緒に吸収します。
これ自体は循環サイクルであり悪いことではないのですが、近年(といっても戦後)硝酸態窒素の濃度が高まり問題視され、土壌汚染・環境汚染の指標ともいれています。
なぜ硝酸態窒素が増えたのかというと、一つに化学肥料が原因といわれています。しかし原因はそれだけではなく、家畜の糞尿とその肥料も原因のひとつであり、また畜産物が昔と比べて圧倒的に増えたことによるアンモニア増、工場・自動車などから排出される排気ガスから硝酸など、これらの窒素化合物が増えることにより巡り巡って水や植物に入り私たちの体を傷つけてます。
硝酸態窒素を摂取すると
ブルーベビー症候群
乳児が硝酸態窒素を大量に摂取するとチアノーゼ(血液中の酸欠状態)になり、体が青紫色になることからブルーベビー症候群と呼ばれています。
これは硝酸態窒素が体内で亜硝酸窒素になり、血中のヘモグロビンと結合し酸素運搬機能を失うことで起こります。
※実際にアメリカで過去に死亡事故が多くありました。これは高濃度の硝酸態窒素を含む井戸水でミルクを作って飲ませていたことが原因でした。
発がん性
亜硝酸態窒素は胃で発がん性物質であるニトロソ化合物に変わるといわれています。
基準値
農水省が定める硝酸態窒素と亜硝酸態窒素は1リットルあたり10mgとし、環境省も天然水などに同じく1リットルあたり10mgを基準値としています。
各浄水場の水質検査値を見ればわかりますが基準値を大きく下回っています。
そして驚くべきことに水道水よりもペットボトルの水。つまり天然水や市販のミネラルウォーターのほうが高濃度で検出されます。※基準値以内です。
例を挙げると、
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体にうるおうアルカリ天然水 5ミリグラム検出
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アルプスの天然水 3ミリグラム検出
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クリスタルガイザー 5ミリグラム検出
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ボルビック 8ミリグラム検出
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いろはす 4ミリグラム検出
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エビアン 20ミリグラム検出
野崎漢方様のブログより引用
最後に
私たちの食べ物は添加物、農薬、遺伝子組み換え、放射能などたくさんの毒物で汚染され、体は排出しきれないほどとも言われています。もちろん市販される水は基準値以内ですが、できるだけ硝酸態窒素の低い水を選んだ方がよいかと思います。赤ちゃんが飲む水には十注意してください。
とはいえ砂糖まみれの甘いジュースに比べればその影響はたいしたことはないと言えばそうなんですが、体のためを思って常飲している水にも落とし穴があるよ~という話です。
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