年々、人々の健康志向が高まるに伴い、売り上げを伸ばしているのが特定保健用食品(トクホ)です。
健康に良いイメージが強い「特定保健用食品(トクホ)」ですが本当に健康増進に効果があるのでしょうか?
特定保健用食品(トクホ)とは
特定保健用食品(トクホ)は、日本国民の健康を維持する目的で、国が科学的根拠に基づいて有効性があると承認した食品です。
トクホ認定して欲しい食品がある場合、メーカー側で効果を検証し、消費者庁に申請を申し込みます。
消費者庁は、申請された食品の有効性や安全性、品質を審査します。
その審査に通過した食品のみが消費者庁長官から特定保健用食品(トクホ)として認定され、「トクホ」マークの表示が許されます。
国が健康効果を認めたいわば国のお墨付きです。
具体的には身体の生理的機能などに影響を与える保健機能成分が入っている食品のことです。
以下の特定の保健用途をサポートする旨を表示している商品となりますので、以下の健康効果をお求めの方に選びやすくなっているというのが特徴です。
- 腸内環境を整える・・・保健機能成分:ビフィズス菌、乳酸菌、乳酸菌シロタ株、ビール酵母・寒天由来の食物繊維、オリゴ糖など。
- コレステロールを正常にする・・・保健機能成分:キトサン、リン脂質結合大豆ペプチド、大豆タンパク質、植物ステロールなど。
- 高血圧の予防・改善・・・保健機能成分:カゼインドデカペプチド、ラクトトリペプチド、かつお節オリゴペプチド、杜仲葉配糖体など。
- 血糖値を上がりにくくする・・・保健機能成分:難消化性デキストリン、グァバ葉ポリフェノール、小麦アルブミンなど。
- 血中中性脂肪・体脂肪の上昇を抑える・・・保健機能成分:ジアシルグリセロール、グロビン蛋白分解物、茶カテキンなど。
- 歯の健康維持・虫歯予防・・・保健機能成分:茶ポリフェノール、マルチトール、キシリトールなど。
- 骨の健康維持・・・保健機能成分:ビタミンK2、大豆イソフラボン
- ミネラルの吸収を良くする・・・保健機能成分:フラクトオリゴ糖、ヘム鉄、クエン酸リンゴ酸カルシウム(CCP)、カゼインホスホペプチド(CPP)
特定保健用食品(トクホ)の効果は嘘!?
特定保健用食品(トクホ)は、国から承認された商品なので、他の商品より健康やダイエットに効果があるというイメージがありますよね。
しかし、特定保健用食品(トクホ)は、医薬品ではありませんので、国がいくら効果を認めているからと言って、実際に効果があるという保証はありません。
事実、2016年9月には、特定保健用食品として認められていた6点の食品に保健機能成分が入っていなかったということで、トクホマークの表示が取り消されています。
メーカー側は、自社検査でこの事実を認識していましたがなんと2年もの間、公表せず機能成分が含まれていないトクホ商品の販売を続けていました。
これはまさに「詐欺」と言えるのではないでしょうか。
これを機に特定保健用食品(トクホ)の健康効果に疑念を抱く人が徐々に増え始めるようになりました。
それはそうですよね。
わざわざ他の商品より多めのお金を出しているのですからそれだけの効果があるのか気になるのは当然です。
コーラやお茶などの特定保健用食品(トクホ)を飲み続けているけど全く痩せないと嘆く人は非常に多くいます。
中には、それでも特定保健用食品(トクホ)のお茶を飲み続ける人がいますがその多くは、「体脂肪を減らす」「脂肪の吸収を抑える」などとまるで医薬品のように効用性を謳った広告に踊らされているのではないでしょうか。
価格が高いのは、効果が高いからと思い込みがちですが特定保健用食品(トクホ)の価格が高いのは、効果が高いからではありません。
事実、特定保健用食品(トクホ)には、茶カテキンや難消化性デキストリンなどの原価の安い成分が多く入っているのが特徴です。
特定保健用食品(トクホ)の価格が高いのは、トクホの認定や開発にお金がたくさんかかっている為です。
その回収のために単価を上げていると考えられます。
特定保健用食品(トクホ)の定義は次のようになっています。
【食生活において特定の保健の目的で摂取をする者に対し、その摂取により当該保健の目的が期待できる旨の表示をする食品をいう】
つまり、あくまでも食品の表示に関することで、その効果を保証するということではありません。
またこのような効果が見込めそうな食品は、トクホじゃなくてもたくさんあります。
更に特定保健用食品(トクホ)には、次のような定義もあります。
【特定保健用食品の審査で要求している有効性の科学的根拠のレベルには届かないものの、一定の有効性が確認される食品を、限定的な科学的根拠である旨の表示をする食品をいう】
根拠がないことをはっきり言っていますね。
特定保健用食品(トクホ)は、薬(医薬品)や一般食品でもない、何とも曖昧な存在というのが分かりました。
そして、確たる効力はない。
曖昧だからこそ、効果も曖昧といったところでしょうか。
だけど、値段は高い。
トクホじゃなくてはいけないって理由が今のところ、見つからないですね・・・。
特定保健用食品(トクホ)の安心安全は嘘!?
特定保健用食品(トクホ)は、安全性に関する基準を満たしているとして、国から承認された商品ですので、安心安全というイメージがありますよね。
しかし、トクホマークが表示されているからと言って、安心安全は禁物です。
事実、平成11年には有名メーカーの食用油から体内で発がん性物質であるグリシドールに変化するグリシドール脂肪酸エステルが多く含まれていたことで、回収されています。
これを機に再検査を怠った特定保健用食品(トクホ)の信用は大きく揺らぐことになりました。
そして、安全性について十分な実験が行われていないのではないかとその安全性に疑念を抱く人が徐々に増え始めるようになりました。
以下は、特定保健用食品(トクホ)の定義の一つです。
【特定保健用食品としての許可実績が十分であるなど科学的根拠が蓄積されている関与成分について規格基準を定め、消費者委員会の個別審査なく、事務局において規格基準に適合するか否かの審査を行い許可する特定保健用食品をいう】
定められた作用のある成分が入っていれば審査なく、取得出来るとは何ともお手軽ですね。
健康に良くない成分が含まれていてもトクホ認定はされるのでしょうね。
事実、トクホ飲料には、安心安全とは言いがたい、むしろ、危険な成分が大量に入っているのです。
それが人工甘味料です。
人工甘味料は、砂糖の代替甘味料として糖尿病患者のために開発されました。
食後の血糖値を上げないので、糖尿病対策として、有効と言われてきました。
ところが砂糖同様、人工甘味料も血糖値を上げることが分かったのです。
新たな糖が体内に取り込まれると脳は、糖分が入って来たと肝臓に貯蔵されていた余分な糖(グリコーゲン)から放出していきます。
これにより血糖値が上昇するのです。
人工甘味料は、砂糖の200倍~600倍もの甘さがあるので、脳は甘いもの(糖分)が入ってきたと勘違いするため、人工甘味料であっても血糖値が上がってしまうのです。
ですので、ダイエットや糖尿病に有効と言うのは、大きな間違いなのです。
それどころか、人工甘味料は恐ろしい毒性を秘めているのです。
アステルパーム
アスパルテームの主成分は、神経伝達物質の一つであるフェニルアラニン。
精製されたフェニルアラニンは、毒性が強く、脳細胞をダイレクトに刺激する為、腫瘍、発作、脳障害、目の奇形、頭痛、うつ病、不眠症などが発生する恐れがある。
事実、ラットによる動物実験や様々な調査結果において、アスパルテームによる、脳に穴が開いた、腫瘍、発作、生殖機能障害が起きることが判明している。
スクラロース
スクラロースは人体に有害な塩素と炭素という危険な分子構造が特徴です。
これらが結合するとオルガノクロライドというダイオキシン、毒性の強い農薬、DDT、環境ホルモンのPCBなどの性質に似た分子になります。
事実、ウサギによる動物実験において胃腸障害、流産、死産が一部で観察されている。
懸念される副作用には、赤血球の減少、成長の遅れ、卵巣収縮、脳腫瘍の増加、白内障、白血病、リンパ腫、肝臓や脳の肥大などが発生する恐れがある。
アセスルファムK
アセスルファムKは、製造過程で発がん性物質、塩化メチレン(ジクロロメタン)が溶媒として使われる為、残留によって、塩化メチレンが含まれるということで、危険な人工甘味料と言われている。
塩化メチレンは、体内で消化出来ない為、呼吸器や皮膚に吸収されることで、高い確率で残留すると言われている。
その為、毎日、微量を摂取した場合でも体内に蓄積していくことで、がんを発症する可能性がないとは言い切れない。
事実、マウスや犬による動物実験において、アセスルファムKを含む餌を食べさせたマウスは全員、死に、犬にはリンパ球の減少や肝臓障害などが起きることが判明している。
国際がん研究機関(IARC)も「人に対する発癌性がおそらくある」と評価している。
おわりに
特定保健用食品(トクホ)は、医薬品ではないので、はっきとした効果は得られません。過剰な期待は止めましょう。特定保健用食品(トクホ)の有効性や安全性を鵜呑みにしないことが大切です。
健康を謳っているにも関わらず、トクホ飲料には、本来、自然界にはない健康を害する人工的な成分が入っています。
安全性を国が認めていても、実際、安全でなかった!という事態はもうすでに起こっています。
「トクホマーク=安心・安全」はもう崩壊にしています。
高い上に危険な特定保健用食品(トクホ)を買うことは、ただの無駄遣いになる恐れがあります。
トクホじゃなくても健康に良い自然のままの食品はたくさんあります。
健康に有効とされている成分だけではなく、人工の成分(添加物)ついてもしっかり確認していきましょう。
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