
ドラッグストアやホームセンターなどで売られている市販のドッグフードやキャットフードが実は添加物まみれの危険なペットフードだということをご存知でしょうか?
一体、添加物は、犬や猫の健康にどのような悪影響を及ぼすのでしょうか?
添加物とは
ペットフードに使用される添加物は、人が食べる加工食品と同様に保存性や風味を高めたり、外観の向上、栄養の補助の目的で添加されます。
1.品質を保つ添加物
腐敗やカビ、ウイルス、細菌などから品質を守る目的で以下が添加されます。
- 酸化防止剤(防腐剤)→酸化を抑制する抗酸化物質。
- 保湿剤→乾燥を防ぐ。
- pH調整剤→pHを酸性に保ち、菌の繁殖を防ぐ。
- 保存料→劣化を防いで、腐敗、微生物の繁殖を防ぐ。
- 乳化剤→水と油など混ざりにくいものを均一に混ざりやすくする。
2.美味しさ・見た目を良くする添加物
フードの色や形状を良くすることで、美味しそうなイメージをペットオーナーに感じさせる目的で以下が添加されます。
- 増粘安定剤→とろみや粘りを出してしっとり感やゼリー状を作る。
- 着色料→色鮮やかにする。色むらを防ぐ。
- 発色剤→肉や魚の色を赤色に発色させる。
- 膨張剤→ふっくらさせて、満腹感を与える。
3.栄養を補助する添加物
栄養バランスを一定に保つ目的で以下が添加されますが市販の安価なペットフードでは、しっかり吸収されない事が多いと言われています。
品質の高い原材料を使用しているプレミアムペットフードでは、栄養価が高い為、栄養添加物は必要ありません。
また品質の低い原材料を使用している市販の安価なペットフードの多くは、酸化しやすいので、「酸化防止剤」としてビタミンCやEが添加されることがあります。
- ビタミン→ビタミンA、D、E(健康な皮膚・被毛・歯・筋肉の維持、老化防止)
- ミネラル→カルシウム、リン、マグネシウム、鉄(健康な骨・歯を形成、貧血防止、疲労回復)
- アミノ酸→必須アミノ酸(体内で合成することが出来ないもの)
危険な添加物とは
危険な添加物が使われているペットフードは、未だに数多く出回っています。
ドッグフードやキャットフードに以下の危険な添加物が入っていないか原材料表示を是非、チェックしてみてください。
酸化防止剤(防腐剤)
BHA(ブチルヒドロキシアニソール)
ラットによる実験で、発がん性が認められた。
長期に渡って摂取すると肝臓・腎臓の機能が低下したり、歩行や呼吸が困難となる恐れがある。
BHT(ジブチルヒドロキシトルエン)
ラットによる実験で、がんを誘発することが明らかとなった。
長期に渡って摂取すると膀胱がんや甲状腺がん、染色体異常、奇形、脱毛、下痢などが生じる恐れがある。
エトキシキン
殺虫剤・除草剤・化学兵器として利用される程、毒性が強いので人間の食品には添加されない。また農薬としても使用されない。
ヨーロッパでは、危険な化学物質であるとして、ペットフードへの使用は認められていない。
動物実験で、発がん性が認められた。
長期に渡って摂取すると腎臓、胃、膀胱、大腸に腫瘍やアレルギー性皮膚炎を発生する恐れがある。
亜硫酸ナトリウム
アミンという肉や魚肉、魚卵に含まれる物質と結合すると発がん性物質に変換される。
腫瘍、嘔吐や下痢、アレルギー、染色体異常、奇形を起こす恐れがある。
ソルビン酸カリウム
市販の安価なペットフードには、亜硝酸ナトリウムとソルビン酸カリウム、両方、入っていることがよくあるがソルビン酸カリウムは、亜硝酸ナトリウムと反応すると発がん性物質に変換される。
腫瘍、体重減少を起こす恐れがある。
増粘安定剤
コーンシロップ(甘味料)
とろみや粘り気を出して、食感を良くする効果があるが依存性が高いので、長期に渡って摂り続けやすい。
結果、過剰な糖分によって、すい臓や副腎にダメージが与えられ、体内でステロイドを生成する機能が低下することでアトピーや皮膚炎、涙やけなどが起こる恐れがある。
また糖尿病の原因にもなる。
着色料
赤色3号
ラットによる実験で、発がん性が認められた。
ドイツ、アメリカでは食品への使用が禁止されている。
腫瘍、赤血球数減少、発育異常、下痢などが起こる恐れがある。
赤色102号
カナダ、ベルギー、アメリカでは食品への使用が禁止されている。
じんましんや赤血球の減少(貧血)、腫瘍、アレルギーなどが起こる恐れがある。
膨張剤
ビートパルプ
安価な為、フードのかさ増しとしてよく利用される。
ほのかに甘味があるので、食いつきが良くなる効果もある。
しかし、砂糖を搾り取ったいわば「カス」なので、栄養価は殆どない。
たくさん摂ると便秘になる。
安全な添加物とは
無添加ペットフードを選ぶには、安全な添加物が使用されたペットフードを選ぶと良いでしょう。
安全な添加物は、自然の素材(植物の花、果物や野菜や魚介類など)から抽出された成分の添加物ですので、比較的に安全です。
安全な酸化防止剤には、以下があります。
ビタミンC(アスコルビン酸)
合成だが比較的に安全性が高い。油脂の酸化を防ぐビタミンEと併用することでより優れた参加防止効果を発揮する。
ビタミンE(トコフェロール)
合成だが安全性が高い。脂肪酸、ビタミン類の酸化を防ぐ。抗酸化作用に優れている為、無添加ペットフードによく使用されている。
クエン酸
PHを適切に整え、フードの変質・変色を防ぐ。人の体内に存在する極めて安全性の高い添加物。
ローズマリー抽出物
ローズマリーの葉や花から抽出精製される天然の添加物の為、安全性は高いが酸化防止効果は低い。体内で抗酸化作用を発揮することもある。
緑茶抽出物(カテキン)
抗酸化作用に優れているだけはなく、消臭効果にも優れている。
安全性の高い添加物ですが保存期間が短いというデメリットがありますので、大量購入はしない方が良いでしょう。
市販の安価なペットフードの特徴の一つに甘味料着色料や甘味料が入っていますが
これらは本当に良い食材を使用しているのであれば入れる必要はないものです。
着色料、甘味料が入っていない=高品質なペットフードという証になりますので、
安全性の高いドッグフード、キャットフードを選ぶポイントの一つとして、覚えておきましょう。
また以下のような原材料が記載されている場合、品質が悪い為、酸化しやすく、栄養価が低いので、酸化防止剤、合成の栄養素で添加物まみれになっている危険性の高いフードとなりますので、購入する前にしっかりと原材料表示をチェックする事が大切です。
穀物(トウモロコシ、小麦、米)
一番最初に記載されている場合、穀物たっぷりのフードである証。安価な穀物を使うことで、かさ増しが実現し、コストを抑えられる為、市販の安価なペットフードにはよく使用される。
消化が悪く、アレルギーを起こしやすい。肉食である犬猫には、たんぱく質メインのフードが理想的。
肉類(チキンミール、チキンエキス)
このような曖昧な表記がされている場合、肉副産物である可能性が高い。
肉副産物とは、肺や肝臓、腸など言わば、「肉のカス」である。
最悪、糞尿や羽などが含まれている事がある。
穀物同様、安い原料でかさ増しし、コストを削減する為に利用される。
プレミアムフードと言われる高品質なペットフードの場合、犬猫の主食である肉は一番最初に記載され、また「乾燥チキン」、「骨抜きチキン」「乾燥七面鳥肉」等、明確に記載されているのが特徴。
おわりに
ペットのワンちゃん、猫ちゃんは、今日は何を食べようかと自分で食べる物を決めることは出来ません。
飼い主さんが選んでくれたペットフードが全てなのです。
あなたの大切なワンちゃん、猫ちゃんの健康を守れるのは飼い主であるあなただけです。
ですので、どうぞ危険な添加物にまみれた市販の安価なペットフードではなく、安全性の高い無添加ドッグフード、キャットフードを選んであげてください。
そうすればあなたの大切なワンちゃん、猫ちゃんは、きっと長く健康に生きるでしょう。
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