電磁波の危険性と対策方法とは?

私たちの身近にあるテレビやラジオ、携帯電話、電子レンジなどには、常に電磁波(電波)が発生しています。
特にスマホの電磁波による影響を危惧する声は年々、高まっています。
一体、電磁波とは何なのか。本当に危険性があるのでしょうか。

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電磁波とは

電磁波とは、その名の通り、「電気」と「磁気」二つの性質を併せ持った「波」のことです。

  1. 電気・・・電気の影響が及ぶ範囲は、電場と呼ばれる。
  2. 磁場・・・時期の影響が及ぶ範囲は、磁場と呼ばれる。

電磁波は、電場と磁場が互いに影響し、「波」が生まれることで、発生します。

電磁波には、以下のように様々な種類があります。

  • 電離放射線(X線やガンマ線)
  • 紫外線
  • 可視光線(人間の目に見える光)
  • 赤外線
  • 電波(テレビ、ラジオ、パソコン、携帯電話から発生している電磁波)となります。

電磁波は、1秒間に生じる電磁波の「波」(周波数)によって、表されます。
上記の電磁波は、周波数の高い順です。

私たちの最も身近にある電磁波と言えば、電波です。

電波は元々雷など自然界に存在しています。

イギリスの理論物理学者であるマクスウェルが電波は光や赤外線と同じで、電磁波のうち、
光より周波数が低い(波長が長い)ものであることを数字を使って明らかにしました。

その後、ドイツのヘルツによって、人工的に電気火花を飛ばすことで、電波が作り出されました。

テレビの画像、ラジオの音声が空間を伝わるのは、私たち人間が真空管を使って、電波を作り出したからです。

テレビやラジオの他、パソコン、携帯電話、電子レンジから発生している電磁波も電波となります。

電波にも周波数によって、以下のように様々な種類があります。

1.超長波

波長が長い為、地表面から低い山をも超えられる。また水中でも伝わるので、海底探査にも利用される。

2.長波

波長が長い為、遠くまで伝わる。ヨーロッパ、アフリカなどでラジオに使われる。日本では船舶、航空機の船行用ビーコン及び、電波時計等に使われる。

3.中波

周波数が300kHz~3MHz、波長が100~1000mで、遠距離まで届く為、AMラジオ放送によく使われる。

4.短波

周波数が3~30MHz、波長が10~100mで、長距離の通信が得意なので、遠洋の船舶通信、国際線航空機用の通信、トランシーバーやアマチュア無線など広く使われる。

5.超短波

周波数が30MHz~0.3GHz、波長が1~10mで、短波より、多くの情報を伝えられる為、FMラジオ放送や消防・列車無線などに使用されます。

6.極超短波

周波数が0.3~3GHz、波長が10cm~1mで、多くの情報を伝達するのが得意なので、
携帯電話や業務用無線など移動通信システムによく使用される。
地上デジタルTV、空港監視レーダー、電子レンジなどにも利用される。
極超短波はマイクロ波の1つである。

4~6の電波は、多くの情報を伝えられるという特徴があります。

7.マイクロ波

波長は、1~10cmで、情報伝送容量が非常に大きいので、電波を遠くに飛ばす中継回線や衛星通信・衛星放送、無線LANに利用される。
また気象レーダー、船舶用レーダーなどにも使われる。

8.ミリ波

周波数が30GHz~0.3THz、波長が1mm~10mmと非常に短い為、レーダー・アマチュア無線・プラズマ診断、自動車衝突防止レーダーなどに使われる。

9.サブミリ波

別名、テラヘルツ波。
周波数が0.3~3THz、波長が0.1mm~1mmで、光に近い性質を持つ。
通信用としては利用することが難しい為、宇宙電波の受信や電波望遠鏡による天文観測などに使われます。

7~8の電波は、情報伝達容量が大きいという特徴があります。

電磁波の危険性とは

携帯電話やスマートフォン、パソコン、テレビ、ラジオ、無線LAN、電子レンジ、ワイヤレスICカード等、私たちの暮らしを豊かにしてくれるこれらは全て、電波(電磁波)を発しています。

電波(電磁波)は、私たちにどのような影響を与えるのでしょうか。

スマホや電子レンジなどの電磁波には、危険性はないだろうと考えている方は多くいると思いますが実際は、気をつけるべきと言える程、少々危険なのです。

電磁波がなぜ危険になるのか?
それには、時間と距離が関係しています。

例えば、ホットカーペットや電気毛布、電気こたつなどの電磁波は、高く、また近接距離で電磁波を浴びるので、人外に及ぶ影響は大きくなります。
蛍光灯も白熱灯の数十倍もの電磁波が漏洩していますので、浴びている時間が長いと危険です。
更にパソコンも長時間使用することで、電磁波を長時間浴び続けることになる為、危険な製品となります。

特に頭部に近づけて使用するヘアドライヤー、電気シェーバー、電動ハブラシなどは、特に気をつけるべき電磁波です。

携帯電話やスマートフォンの電波は弱い為、電波の影響は、ほぼないとされていますが電磁波(電波)の健康被害は科学的根拠がない為、電磁波が有害なのか無害なのか、不明と言うのが現状です。

ですが長時間の使用によって、頭痛などの症状を訴える人は少なくありません。

特にスマホは、通話やメールの他、インターネットをしたりすることが出来ますので、従来の携帯電話より触る時間は長くなる為、電磁波を浴びる時間も長くなるので、注意が必要です。

またスマホ、従来の携帯電話、どちらであれ、長時間、耳にあてて、話していれば脳への電磁波の影響は高まります。
脳腫瘍の発症率が高まると言う調査結果も報告されていますので、注意しましょう。

このように距離が近ければ近い程、時間が長ければ長い程、電磁波の危険性は高まります。

電磁波によって、体に及ぼされる害は、「熱作用」と「刺激作用」です。

熱作用

周波が高い電波であればある程、熱は高くなりますので、私たちの体は熱を感じやすくなります。(体温が高くなる)
この原理を応用して作られたのが電子レンジです。
電子レンジは電磁波が高く、また電磁波の漏洩しやすい製品です。
漏洩する電磁波によって、白内障になる恐れがあると言われています。

刺激作用

低周波(100kHz以下)の強い電波を浴びると体内に電流が走ります。
すると「ビリビリ」「チクチク」と言った刺激を感じます。
この刺激作用によって、電磁波過敏症になる恐れがあります。
電磁波過敏症とは、ある程度の電磁波(電波)を浴びると体が鋭敏に反応する症状です。

電磁波の対策方法とは

以下は、携帯電話の電磁波対策です。

  • イヤホン、またはテレビ電話機能を利用する。
  • ベッドの近くで充電しない。
  • 着用している衣服のポケットに入れたままにしない。
  • 飛行機モードにする。
  • 耳から3センチ話して使う。
  • アンテナを伸ばし、電磁波を拡散させる。

以下は、その他の電化製品の電磁波対策です。

  • テレビを観るときは、テレビから2メートル以上、離れる。
  • 長時間、使わない電気製品は、コンセントを外す。(電気代の節約にもなるのでオススメです。)
  • 蛍光灯の真下で過ごさない。
  • 電磁波カットの電気毛布を使う。
  • 電気製品はアースをとる。

まとめ

電磁波は、「電気」と「磁気」を持つ「波」のこと。

電波は、電磁波の種類の一つである。

テレビ、ラジオ、パソコン、携帯電話の電磁波は、電波である。

電波には様々な種類がある。

距離が近く、時間が長いと電磁波の危険性は高まる。

電磁波による人体への影響は「熱作用」と「刺激作用」である。

電磁波(電波)の一番の対策方法は、電気製品から距離と時間を取ることである。

世界保健機構(WHO)は、高圧線の電磁波で、小児白血病のリスクが増加すると認めていますが科学的根拠はみられないとして、電磁波がはっきりと有害であるとは言い切れないのが現状です。
かと言って、電磁波が無害であるとも言い切れませんので、万が一のことを考え、しっかりと電磁波対策を日頃から行えば、安心安全です。

大切なのは知ること。知らないで接するより、知って少し意識するだけでも大きく違ってくると思います。

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