アルミニウムは建設資材や鍋やフライパンなどの調理器具の他にも、食品添加物、医薬品など様々な用途があり、多くの人が知らずに摂取しています。
食品添加物として、
- 膨張剤(ベーキングパウダー・ふくらし粉)
- 合成着色料(アルミニウムレーキ)
- 色止め剤(ミョウバン)
- 形状安定剤
などに含まれていたり
胃薬として胃酸を抑えたり、汗を抑える制汗スプレー、水道水の浄化剤など、アルミニウムの用途は多岐にわたります。
アルミニウムはアルミニウム脳症をはじめ脳神経系や骨、腎臓など、人体に悪影響を及ぼすことが動物実験などでも分かっています。
WHOなどが設定した健康への悪影響が起きないとされる値は「体重1kgで1週間あたり2mg」としています。
この数字自体どこまで信用していいかわかりませんが
つまり体重60kgなら1週間で120mgで1日あたり約17mg
15kgの子供なら、一日あたり4.2mg
となります。
実際アルミニウムは何にどれくらい入っているのか。
アルミニウムは、19世紀末頃にドイツの科学者によってボーキサイトという鉱石から初めて精製され、当時、画期的な材質であった。
その科学者は「調理器具には決して使ってはならない」と報告していたが、それはつまりアルミニウムの毒性を理解した上でのことである。
海外ではアルミニウム製品は厳しく規制されていますが、日本ではいまだに野放しで平気で調理器具として使われています。しかもそれだけでなく、別の用途でも体内に入れる頻度を上げてしまっている。
これをどう捉えるかは人それぞれです。
アルミニウムはどれくらい入っているのか?
胃薬
制酸剤、つまり胃酸を抑える目的でアルミニウム化合物が添加されます。
アルミニウムとはダイレクトに書かないのでわかりづらいのもあります。
- 合成ケイ酸アルミニウム
- メタケイ酸アルミン酸マグネシウム
- 水酸化アルミゲル
- サナルミン
などあります。
サナルミンを調べてみたところ
サナルミンは水酸化アルミナマグネシウムのことで、水酸化アルミニウムと水酸化マグネシウムの共沈物とのことです。
実際にサナルミンには25~35%の酸化アルミニウムが含まれているそうです。
某胃腸薬にこのサナルミンは使われており、3包中に399mg含まれています。
つまり399mg×25%÷3包=33.25mg
1包中に最低でも約33mgの酸化アルミニウムが含まれることになります。
1回分服用することでWHOが設定した1日分の基準値の倍を摂取したことになるのでしょうか。
ベーキングパウダー
ベーキングパウダーにはミョウバンという形でアルミニウムが含まれていますが、最近ではアルミニウムフリーも多いようです。
問題なのは、加工品使われるベーキングパウダーで東京都健康安全研究センターの調べによると
市販されているホットケーキミックス6種類調査した中で3種類、焼き菓子に関しては57種類中27種類からアルミニウムが検出されたそうです。
ホットケーキミックス粉では1g中に最大0.53mg
焼き菓子(パウンドケーキやスコーン)1g中に最大0.37mg含まれていたそうです。
100gの粉を使って調理した場合出来上がったホットケーキにアルミニウムは57mg含まれていることになり。
子供に食べさせると簡単に基準値オーバーとなります。
アルミニウム鍋
アルミニウム鍋は常温の水では溶けだしません。
しかし酸に弱く、鍋に常温の水に食酢を加え放置すると溶け出します。
さらに煮沸を行うとより溶け出します。
同様に食塩や砂糖を加え煮沸するとアルミが溶け出します。
つまりアルミ鍋で調理を行うと確実にアルミニウムが溶け出します。
溶出度は、「酢>塩>砂糖」
調理法などで溶出される量に大きな差があるようです。
例えばアルミニウム鍋でキャベツを煮ると、91ppmという高濃度でアルミニウムに汚染されるそうです。100gあたり9.1mg検出される計算です。
ちなみにガスコンロ直火で作るアルミパッケージの冷凍うどんなどもアルミニウム溶出しますのでご注意を!
水道水
水道水は0.2mg以下という基準値がありますが、
東京都の各自治体の水質調査結果を見ると、1リットルあたり不検出~概ね0.03mgほど検出されているようです。
フライパン
アルミ鍋で溶出しているのだから当然フライパンでも溶出します。
肉料理では悪性アルミ塩化物が発生。同じくベーコンだと強麻酔性の酸が発生することがわかっています。
お弁当箱
子供のお弁当箱にアルミ製が多いようですが、長く使っているとフォークなどで傷がつき、そこからお酢などの酸が触れた時に溶けださないか心配です。
その他
アルミホイルを使ったホイル焼きもレモンやすだちなどの酸が溶出を招きます。
最後に
先にも言いましたが、アルミニウムは人体へ重大な疾患を招きます。
また因果関係は証明されていませんが、アルツハイマー症もアルミニウムが関係している言われています。(アルツハイマー症の脳内を解剖すると大量のアルミが溜まっているとのことが確認できるとのこと)※痴ほう症の人も同様
通常人間は、腎臓の解毒機能により、すべてではありませんがアルミニウムを体外に排出していますが、しかし腎機能に何らかのトラブルのあるかたは体内にアルミニウムが多く溜まってしまうため注意が必要です。
アルミニウムは土壌など自然界にも存在し野菜などにも含まれていますので、食事をするたびに微量ながら摂取してしまいます。だからこそわざわざ添加物から摂取する必要なんかないのです。
意識すれば避けられるものがほとんどです。
お子様がいらっしゃる方は特に気を付けて欲しいです。
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