酒石酸とは、ブドウはじめレモンなど酸味のある果物に含まれる有機酸の一つで酸味と多少の苦味をもつのが特徴です。
酒石酸といえばワイン。ワインの酸味は酒石酸水素カリウムが主成分となり製造時の副産物として多くとれます。熟成したワインだと結晶化する場合がありコルクに付着したりビン底に沈んでいたりします。
食品添加物としてはこの副産物から酒石酸を得て、カリウムやナトリウムなどと結合させ使われる場合が多く、食品の酸味付けや保存性を高めるためのpH調整、パンやお菓子などの膨張剤(ベーキングパウダー)に使われます。(酒石酸カリウムorナトリウム)別名ロッシェル塩。
※エナジードリンクでよく入ってますね。
酒石酸は何かしらの力が加わると電気を帯びる性質をもち、潜水艦や魚雷探知機の材料として海軍で利用されてきた。また海水から塩を抜く脱塩剤としても利用できる。
このため第二次世界大戦当時の日本でも酒石酸を得るため全国各地でワインの生産を増やしていったそうです。
毒性はなく摂取しても人体に影響は低いとされます。
※精製したものの有効性・安全性を実証する研究データはない。
コメントを残す