重曹とは炭酸水素ナトリウムのことで、ふくらし粉、ベーキングパウダーなど食品添加物の主成分として、また掃除の必須アイテムとして一般の家庭にもよくあります。
この重曹が料理や掃除以外にも驚くほど効果を発揮すると注目されています。
例えば
- 重曹うがいで虫歯予防
- 重曹歯みがきでホワイトニング効果
- お風呂にいれて放射能中和効果や入浴剤として
- 野菜についた残留農薬の除去
- 洗顔・パック・シャンプーなど美容に
- 衣類の洗濯に
など様々な用途に使えます。
本当に身近にありますが以外と知らない重曹の効果や用途、使い方、注意点を解説します。
そもそも重曹は山や海など自然に多く存在する天然の鉱物です。
実は人間の体内にも存在し、とても大切な役割を果たしています。
天然のものは重炭酸ソーダ石という鉱物を採取し粉にしたもの。
日本で売られている市販のものは塩と石灰を原料に作られています。
医薬品用、食用、工業用(掃除用)に分かれ、その違いは工場の生産ルートの違いで要は衛生管理の問題。
医薬品・食用のほうが当然管理が厳しいです。掃除用の重曹は食用として使わないように注意してください。
重曹うがい
重曹うがいがもっとも注目されています。
重曹を水で溶かしてうがいをすると歯の再石灰化を促進し虫歯の予防に役立つといわれています。
重曹(炭酸水素ナトリウム)は水に溶けることで炭酸水素イオンになります。
この炭酸水素イオンはアルカリの性質を持ち、虫歯菌から発生する酸を中和できます。
しかし、炭酸水素イオンは唾液中にも含まれています。
再石灰化
そもそも虫歯とは、動物の口内に存在する虫歯菌が糖をエサに酸を発生し、歯を溶かすことです。
その酸を唾液中に含まれる炭酸水素イオンが中和し、さらに唾液中のカルシウムが歯に吸着し修復することを再石灰化といいます。
これは人間の機能として自然に備わっています。
虫歯になる人は、再石灰化が間に合わないほど口の中に糖を入れているからです。
虫歯の予防は砂糖を摂らないことで、重曹うがいをすることではありません。
砂糖は体にとって毒であり、その害は歯だけでなく体や精神を壊します。
重曹うがいで喜んでいる間に体はどんどん砂糖にやられていきます。
口臭予防になるのか
口臭の原因は色々あります。
その一つに、コーヒーやタバコ、ストレスや緊張など唾液の分泌量が減ることにより、口内が酸性になったとき口臭が発生。
その中和に重曹うがいは一時的に効果はあります。
その他、食生活が原因となる胃からくる臭いについては効果はありません。
食生活を正して治すしかありません。
重曹水の作り方・うがいのやり方
- 200CCの水に小さじ半分程度の重曹(食用)をいれ、よくかき混ぜる
- 口に含み、20~30秒ほど念入りにうがいする
以上
重曹歯みがき
重曹の研磨効果を利用して、コーヒー・紅茶・タバコなどでついた歯の汚れを落としてくれます。
作り方・使い方
- 重曹と植物性グリセリンを2:1の割合で混ぜるだけ
- 磨き過ぎは歯を傷つけるので注意が必要です。
※早めに使い切ってください。
重曹風呂
お風呂に重曹を適当に一掴み取り入れるだけ。
硬くなった角質や体臭予防・冷え症の改善などに効果的。
また放射能を中和する効果があるといわれていますが定かではありません。
野菜の農薬落とし
野菜や果物についている残留農薬を落とすのに使われています。
- 大きめのボールに小さじ1~2杯程度入れ重曹水を作ります。
- 野菜を30秒ほどひたします。
- 流水で洗い流す
以上
なるべく野菜は無農薬を選びたいですが、100%は難しいです。
気になる農薬を落としたい場合にお試しください。
お掃除に
油汚れに強い
重曹は弱アルカリ性で酸性の油汚れや皮脂汚れなどを中和できるので効果的です。
油の跳ねるコンロ周りや・換気扇の掃除などに向いています。
クレンザーの代わりに
重曹は研磨作用があり、粒子は丸く表面を傷つけにくいのが特徴です。
お風呂場の掃除にも使えます。
※頑固なカビは漂白剤などと一緒に使うと効果的
クッションや枕など
皮脂汚れなどで発生する臭いを中和します。
ファブリーズは人体にあまり良くないので、重曹水を作りその代わりにスプレーして使ってみてください。(水250CCに大さじ1杯程度)
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