アルギニンとは、アミノ酸の一つで人間の体内にも存在し、体にとって大切な役割を果たしています。
アルギニンはタンパク質を多く含む食品に含まれています。
アルギニンの主な効果として
- 成長ホルモンの活性化
- 免疫力アップ
- 血流改善・血管の老化防止
- 育毛効果
- スキンケア
- ダイエット
- 筋肉増強
といわれています。
ダイエット効果や筋力アップを期待して、アルギニンサプリメントがかなり売れているそうです。
なんでも脂肪燃焼系サプリといわれ、スポーツが盛んな人、女性など体重を気にしている人に人気が高いです。
しかし今、安易にサプリメントを摂る傾向にありますがそのサプリメントが何を原料にどのように造られ安全なのか。摂取しすぎるとどうなるか。
それら気になる点を含め、アルギニンの効果、副作用、食品から上手に摂取する方法などを解説します。
アルギニンの効果・効能
アルギニンはタンパク質を構成するアミノ酸です。
体内で他のアミノ酸から合成できるので「非必須アミノ酸」に分類されます。
アルギニンは脳下垂体に作用し、下記の効果が期待できます。
成長ホルモンの分泌促進する効果
アルギニンには成長ホルモンを分泌を促進します。
大人も子供も成長ホルモンを分泌させることはとても重要です。
子供の身長を伸ばす
成長ホルモンというと、子供の骨格形成に重要な役割を果たします。
成長期にこの成長ホルモンの分泌がピークとなり、体の代謝機能が活発になり、子供の身長を伸ばす働きがあります。
成長期に何らかの原因で分泌が阻害されてしまった場合、低身長になりやすいと言われ、反対にアルギニンをきちんと摂取していると身長を伸ばす効果があるといわれています。
ちなみに成長ホルモンは、睡眠時や運動時にもっとも分泌されるので適度な運動や、質の高い睡眠を心がけると体の代謝機能がより活発になり身長を伸ばすのに効果的です。
ダイエット効果
アルギニンには脂肪の燃焼効果があるといわれていますが、それは成長ホルモンの分泌が促進されることによって、体の代謝が上がり脂肪の分解に効果ありとされています。
免疫力アップ
代謝機能があがると免疫細胞を活発にしウイルスや細菌から体を守ります。
反対に不足すると免疫力の低下につながり病気に対する抵抗力が弱くなるといわれています。
筋力アップ・維持
筋力アップや維持にも成長ホルモンは密接に関係しています。
アスリートなどがアルギニンのサプリメントを飲む理由です。
血管強化・血流改善
アルギニンは体の中で一酸化窒素の生成を助ける働きがあります。
一酸化窒素には血管を広げる作用があり血液の流れをスムーズにし、血管内の老廃物の排出、血圧の改善、動脈硬化や脳梗塞、心疾患の予防につながるといわれています。
アルギニンの副作用
アルギニンはアルカリ性なので過剰摂取すると胃痛・下痢の原因になります。
サプリメントはクエン酸などであらかじめ中和してあるのでその心配はないとのこと。
また通常の食事から摂取する場合は特に問題はありません。
サプリメントの原料は
気になる原料と産地、製造方法についてを協和発酵さんに問い合わせてみました。
回答は以下箇条書き。
- 弊社の「アルギニン」は山口県の防府で微生物の力を用いた発酵法で製造しております。
- 何かの食品などから抽出したものではなく、そういう意味での原産国はとくにございません。
- 弊社「アルギニン」の発酵原料には糖類を使用しております。また、微生物につきましては、申し訳ございませんが、とくに詳細のご案内はいたしておりません。
原料は糖類とのことです。その糖類の原料と産地が知りたくて何度かしつこく聞いてみたのですが教えてもらえませんでした・・・
小麦なのか芋なのか何なのか・・・
つまり、何が使われているかわからないということです。
食事からとりたい
アルギニンの効果を最大限に得るには
一日に2g~4g以上の摂取必要と言われています。
多く含まれる食品
アルギニンを多く含む食材として
- 高野豆腐 4.2g
- 落花生 3.2g
- 伊勢エビ 2.2g
- 大豆 2.8g
- カシューナッツ 2.3g
- くるみ 2.2g
- アーモンド 2.1g
- 鶏むね肉(皮なし) 1.5g
- 納豆 0.94g
- 味噌 0.91g
※100g中の含有量
大豆、ナッツ類、肉に多く含まれているのがわかります。
※高野豆腐は乾燥した状態で換算してあるので、水で戻すとさらにカサが増しますので100gの摂取が現実的に厳しいです。
これらをうまく食事から摂取していくことが理想です。
おやつをナッツにすれば効率よく摂取できますし、甘いお菓子など食べなくて済みます。
まとめ
アルギニンについて取り上げておいてなんですが、アルギニン摂取のことだけ考えて生活するなどありえません。他にも重要なものはたくさんあります。
またサプリメントで補うこともあまりオススメはしません。
食事は高タンパク・低糖質を基本にして考えた時、上記の食品は普通に食卓に並ぶのではと思います。
栄養ドリンク・エナージドリンクなど(レッドブルなど)にもアルギニンは含まれていますが、実際の含有量は摂取目安よりも大幅に低く、むしろ糖分の摂り過ぎとなるので逆効果なので注意してくださいね。
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