脱脂粉乳とは牛乳から脂肪分を抜き、水分を飛ばした粉状のもの。
別名スキムミルクとも言います。
お菓子、パン、乳製品をはじめ多くの加工食品に使われています。
脱脂粉乳といえば「マズイ」、「クサイ」。
こんな印象をもっているのは戦後給食で飲まれていた世代。モノの少ない時代にアメリカからの支援物資として大量に日本に入ってきました。
その背景には、生乳からバターなどを作る際に大量に余り、その処分にも困っていたからだともいう。
アメリカでは脱脂粉乳は家畜のエサ。その管理も劣悪で実に粗悪なものであったともいわれ、しかも日本に船で輸送する際に高温多湿にさらされ、到着するころにはかなり傷んでいるものも多かったのだとか。
だから「マズイ」、「クサイ」という声が多かったのでしょう。
被害妄想全開で言うならば、戦争でボロカスにやられて家畜としての扱いを受けエサを与えられている。ということですね(笑)。
まあ事実ですが・・・。
それはさておき、現在では大手乳業メーカーなどからスキムミルクとしても販売されています。
一般家庭ではシチューなどの料理やお菓子やパン作りなどにに使われたりします。
もちろん現在の脱脂粉乳は臭いと味は悪くはありません。
畜産の生育環境の問題
脱脂粉乳だけの問題ではありませんが、日本の牛の生育環境には大きく以下の問題があります。
- 飼料
- ホルモン剤
- 抗生物質
やはり多くの牛乳や乳製品はこれらの問題をクリアできていないのがほとんどで、加工食品などに使われる脱脂粉乳もまた同様の問題を抱えています。
飼料の問題
牛は反芻動物で基本的には草を食べます。いわゆる牧草というやつです。
これにはいくつか種類がありますが、栄養面を考えてアルファルファというタンパク質が豊富なマメ科の植物を飼料の一部として与えています。
乳牛を生育する上で理想的な飼料と言われ多くの酪農家さんたちが使っています。
実はこのアルファルファ。ほとんどアメリカからの輸入に頼っています。
アメリカのアルファルファのほとんどは遺伝子組み換え作物です。
すなわち日本の牛乳及び乳製品の現状は、遺伝子組み換え飼料を食べて育った乳牛から搾ったもの。といっても過言ではありません。※特に大手メーカーのものは注意
※家畜の飼料に使った場合は商品への表示義務はありません。
ホルモン剤・抗生物質
一頭の牛から牛乳をたくさん搾るには、ホルモン剤がかかせません。
ホルモン剤を使うことで10~40%の搾乳量に違いが出るのだとか。
しかしホルモン剤が使われ続けると細菌による乳房への感染症が起こりやすくなり、炎症し膿が出たりします。
そしてそれを抑えるために今度は抗生物質を使います。
この悪循環から抗生物質が効かない細菌が発生したり、使いすぎにより牛乳に抗生物質の残留を招いたりします。これらは乳がん・結腸ガンなどのリスクを増加させると言われています。
ホルモン剤の現状
EUではホルモン剤の使用は一切禁止されています。
しかし現在の日本では4種類のホルモン剤が認可されています。アメリカでは6種類のホルモン剤が認可されています。
特にアメリカではrBGHというモンサント社が開発した遺伝子組み換えホルモンが問題となり、食品に残留が認められているだけでなく、強い発がん性をはじめ様々な病気を発生させるとされています。
既に日本売られているアメリカ製の乳製品(特にコンビニでも人気のアイス)にrBGHの残留が認められています。
今後TPPによって輸入だけでなくrBGHも認可される日は近いのではないでしょうか。
そしてここで考えたいのが、
- なぜEUではホルモン剤は使用禁止なのか。
- なぜ日本でもホルモン剤を一切使わない酪農家さんがいるのか。
これらの理由を考えなくてはなりません。
放射能
日本で製造される脱脂粉乳の90%は北海道産です。
つまり北海道の牛乳を原料としています。
北海道の牛乳は福島由来ではないものの、市販の牛乳からも放射能が検出されています。普通にスーパーに並んでいる大手メーカーの牛乳も中にはあります。
なのでもしかして日本で作られた脱脂粉乳は放射能汚染されていて、当然それを使った加工食品も放射能が検出される可能性があるのでは。
詳しくはべぐれでねがさんのブログを参照してください。※「べぐれでねが 牛乳」と検索すればスグ出てきます。
最後に
我が家では牛乳は飲まず、料理にも使いませんが、たまに頂きもので手に入れる牛乳は
以上の問題をクリアした牛乳です。それでも嗜好品という扱いで滅多に口にしませんが、どうせ買うならこだわりのある販売者から購入したいものです。
一般的に出回っている乳製品は「遺伝子組み換え」+「ホルモン剤」+「抗生物質」+「放射能」これらが入っている可能性があると考えると恐ろしいです。
ますます子どもには食べさせたくないなと思います。
- 関連記事1:カゼインとは牛乳・乳製品アレルギーや癌の原因タンパク質
- 関連記事2:放射能除去と防御ができる食材まとめ
コメントを残す