チョコレートをツヤピカにさせる光沢剤とは?

「アーモン○チョコレート」「チョ○ボール」「マーブ○チョコレート」など市販のチョコレートって、どうしてあんなにツヤツヤ、ピカピカしているのか気になったことはありませんか?

実はこれ、光沢剤(コーティング剤)という食品添加物を使用しているからなんです。

光沢剤でコーティングされたチョコレートはベタベタしませんし、見た目もキラキラして、綺麗ですよね。
ですが添加物を摂取することは、あまり良いとは言えません。

そこで今回は、光沢剤とはどのような添加物?身体への影響はあるの?等の疑問にお答えしていきたいと思います。

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光沢剤とは?

食品から水分が蒸発し、乾燥することを防止したり、逆に湿気によって、食品にカビが生えるのを防止する保護としての役割と食品の表面に光沢を与え、美味しそうに魅せる役割があるのが光沢剤です。

その為、光沢剤は、食品の表面に添加されます。
これにより、食品の表面に皮膜が出来上がることで、美しいツヤが出たり、防湿性や保温性が高まって、品質が保持されるのです。

原則、全ての食品添加物は、物質名で表示するようにと食品表示法で定められていますが「pH調整剤」など「一括名」で表示することが認められている食品添加物がありますので、その場合、その物質名は、表示されません。

光沢剤も一括名での表示が認められている為、商品のパッケージの原材料名には単に「光沢剤」としか表示されません。

  • 光沢剤は、主に以下の食品に使われます。
  • チョコレート(特に粒状)
  • キャンディー
  • グミ
  • チューイングガム
  • みかん、オレンジ、グレープフルーツなどの柑橘類
  • 天津甘栗
  • コーヒー豆

また表面をコーティングすると臭いが抑えられたり、滑りが良くなることで飲みやすくなる為、光沢剤は、医薬品の錠剤や葉酸サプリなどのサプリの錠剤にも使用されています。
もちろん湿気や酸化も防いでくれるので、錠剤の安定性も保たれます。

光沢剤の種類

光沢剤には以下の2つが使われます。

  1. 樹脂
  2. ワックス

そして、光沢剤を原料の違いによって、分類すると以下4つとなります。
1~3までは主にワックスとなります。

  1. 植物性
  2. 動物性
  3. 鉱物性
  4. 樹脂類

植物性

植物性には、カルナウバロウ、カンデリラロウ、コメヌカロウ、サトウキビロウ、ウルシロウ、モクロウなどがあります。
植物性のワックスにおいて、特にカルナウバロウは、気温の高い時期でも80~86℃と
最も融点が高いので、夏季による軟化変性を防ぐ働きに優れています。
その為、チョコやキャンディーなどのお菓子以外では、口紅やファンデーションなどの化粧品やサプリなどの錠剤にも使用されます。

動物性

動物性には、ミツロウというミツバチの巣を原料にしたものがあります。
ミツバチの巣を加熱圧縮し、ろ過し、精製して得られます。
ガムなどのお菓子や果実、コーヒー豆などの食品の他、抗菌作用や保湿効果に優れているので、リップクリームやクリームなどの化粧品などにも使用されます。

鉱物性

鉱物性には、パラフィンワックス、マイクロクリスタリンワックスがあります。
原料は石油です。安価な為、チョコレートや飴、キャンディーなどのお菓子や果実などの食品、また供給・品質が安定しているので、医薬品のコーティング剤としてもよく使用されます。

樹脂類

樹脂類には、昆虫(カイガラムシ)の虫体被覆物を構成する樹脂状物質を熱、または溶媒で抽出し、精製したシェラックがあります。
カイガラムシは、熱帯アジアに生息しているので、シェラックはインドやミャンマー、タイ、中国雲南省、四川省などで生産されます。
シェラックは、セラックとも呼ばれています。精製すると無色透明、(あるいは白色)無味無臭になるため、食品の味を損ねることがないので、チョコレートやキャンディー、みかんやレモンなどの柑橘類や天津甘栗など幅広い食品に使われます。
他、木製家具のニスや医薬品の錠剤としても用いられます。

身体への影響って?

光沢剤で使われる物質には、前段でもお伝えしたように実にたくさんの種類がたくさんありますが光沢剤は、一括表示が認められているので、一体、どんな物質が光沢剤に使われているのかを消費者である私たちは知る由もありません。

天然由来の添加物である光沢剤は、既存添加物(天然添加物)と呼ばれますが天然=安全とは限りません。
なぜならきちんと科学的な安定性試験がなされている指定添加物(合成添加物)に対して、既存添加物(天然添加物)は、天然物と言うことで、安全性がしっかり確認されないまま、使用されていることがあるからです。

危険な光沢剤と判明しているのは、ラットによる動物実験で、赤血球の減少、白血球の増加、肝臓の炎症、細胞の壊死などがみられたモンタンロウやかぶれなどを起こす、アレルギー性の接触皮膚炎の原因となるウルシロウです。

またFDA(アメリカ食品医薬品局)から無毒で、人体に影響はないと認定されているシェラックですがカイガラムシという害虫であることに変わりはありませんし、カイガラムシが自分を保護する為に存在しているシェラック(動物性天然樹脂)を私たちが勝手に搾取することは動物保護の観点からもシェラックが使われた光沢剤を口に入れるのは避けたくなっちゃいますよね。

シェラックの生産は、昔と比べると僅かとなりましたが現在でも行われています。
日本の有名なお菓子、「チョ○ボール」にもシェラックが使われていると言われています。
ピーナッツやキャラメルなど全ての種類のチョ○ボールに光沢剤が入っていますので、シェラックを避けることは出来ないかもしれないですよね。
チョ○ボールと言えば、「おもちゃ○カンヅメ」ですね。
これを貰う為にはチョ○ボールを食べ続けなければなりません。
食べ続けても害はないとは言い切れないのが実際のところなのです。

おわりに

食品添加物は、基本的には摂らない方が良いものです。
特に必要以上に摂らない事は、あなたの健康を守ることに繋がります。

天然添加物だからと安全性を鵜呑みにして、つい過剰に摂ってしまうことがありますが
物質名の表示義務がない光沢剤だからこそ、その安全性に疑問を持ち、本当に安全な食品を選んでいきましょう。

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