
にがりとは海水から塩が出来る過程で生成される塩化マグネシウムを主成分としたミネラルを含む液体です。
天然塩のほとんどにこのにがりは含まれています。
日本では、このにがりを使い古くから豆腐が作られ、豆腐を固めるための凝固剤の一つとして現在では食品添加物に指定されています。
豆腐に使われるにがりは海水由来(天然?)のものは少なく、工業的に生成されたものが使われることが多い。
市販の豆腐を見ると、にがり(塩化マグネシウム)以外にもグルコノデルタラクトン、硫酸カルシウム、硫酸マグネシウム、塩化カルシウムなどの凝固剤も使われることがあり全てにがりが使われているわけではありません。
また食品への表記ルールは一括表示が認められているので「凝固剤」としか書かれていない場合があります。
天然にがりの見分け方は、以下の表記があるもの。
- 塩化マグネシウム含有物
- 粗製海水塩化マグネシウム
多くの人がにがりは健康にいいと信じていますが、一方にがり有害だとする意見もとても多いのも事実です。
これはにがりや塩単体で考えるものではなくとても難しい問題です。
にがりに健康効果はあるか?
有害説
「にがりが豆腐タンパク質を凝固させる。だからそれを含む塩(自然塩)及びにがりは、腎臓などの臓器を硬化させ機能低下が起こる」などと一部で言われています。
しかしこれにはまったく根拠がありません。
それを言ってしまうと酢もタンパク質を凝固させる作用があります。
マウスを使って実験したとのことですが、豆腐が固まるのと腎臓などの臓器に影響が出るのは全く別モノです。これを同一にとらえるべきではありません。
ではにがりは健康にいいのか?と言われるとまたそうとも言い切れません。
必要以上に摂らないほうがいい
TVなどの偏った情報に便乗し料理用としてにがりの原液が売られています。
それをを鵜呑みして料理に入れたり直接飲む人がいます。
これはとても危険だと思います。
あきらかにマグネシウム過多になり腎臓を疲弊させます。
またマグネシウムの摂り過ぎは高マグネシウム血症を引き起します。
「過ぎたるは及ばざるが如し」
これはにがりの問題だけではなく何でも摂り過ぎは体に悪影響を及ぼします。
摂り過ぎは確実に体を壊し寿命を縮めることになります。
よい塩とはなにか
塩は人体の恒常性機能を保つのにとても重要です。
人間の体液や血液は海水と似ており、塩もそれに近い微量なミネラルを含むのが良いとされています。
しかし市販の塩はいわゆる精製塩(食卓塩)といって工場で作られ人体に必要なミネラル(カリウム、カルシウム、マグネシウムなど)は削られており、ほとんど塩化ナトリウムからなります。※外食で使われる塩のほとんどが精製塩です。
こういった塩は食べれば食べるほど恒常性を狂わし、高血圧を招きます。
自然塩などの良い塩は高血圧の原因にはほとんどならず、むしろ血圧をコントロールする作用もあるとされています。※もちろん摂り過ぎは当然ながら害になります。
ただ自然塩ならなんでも良いという訳ではありません。
太陽と風で時間をかけて作る天日塩が微量のミネラルをバランス良く含むものが良いでしょう。
しかし大事なのは体の声を聞き、自分にあった塩を探すことが重要です。
最後に
豆腐に関していうと、塩や凝固剤の摂り過ぎの問題もありますが毎日バカ食いするような食べ物ではないのでそこまで心配する必要はないかと思います。
ただ大豆に関する別の問題として生物毒や産地(遺伝子組み換え)も考慮すべきです。
結局は信頼できる生産者から買うべきだと思います。
私は闘病中で抗がん剤がマグネシウムを激減させます、これを解決のため(青さ・木綿豆腐・海藻類)を意識して食べていますが、絹ごしにはマグネシウム含有量が木綿に比べ非常に少ないとNETで見て,木綿専門にしています。
しかし栄瀬尾分表などですと絹ごしも同等の含有量があるように見ます。
正確なところ教えてください,又マグネシウムを補給してゆく為の食品を教えてください。
にがりを飲むのはどうか、とありますが、株式会社菱塩の本にがりの包装に
1日25滴(1,5ミリリットル)を水に加え、1日数回に分けて飲む
とはっきりかいてます。
これで1日分の表示基準値の38%。不味いので100ccに一滴くらいで飲むから大量摂取は難しいです。
あとは食事でとるのです。。