アルギン酸とは昆布やわかめなどの海藻に含まれるネバネバ・ヌルヌル成分で水溶性の食物繊維です。
食品添加物としてよく使われ、有名なのがアルギン酸ナトリウムです。(アルギン酸にナトリウムを結合したもの)
主に食品に粘りをだす増粘剤や安定剤、ゲル化剤として使われていますがアルギン酸ナトリウムは酸に弱いため食品によってはアルギン酸エステルが使われています。他にも用途によってカリウムやカルシウムと結合したものもありますが使用目的は同じです。
アルギン酸がよく使われる加工食品には果汁飲料やドレッシング、アイスクリームなどです。また食感改良剤としてパンや麺類にアルギン酸エステルが使われる場合があります。
アルギン酸自体の安全性には問題ないとしていますが、しかし原料が海藻から抽出したものであり福島由来の放射性物質の心配だとする声もあります。
アルギン酸の効果
水溶性食物繊維の力
アルギン酸の効果というより水溶性の食物繊維はコレステロールを吸着し体外へ排出する作用がある。それによりコレステロールが原因でできる胆石の発症予防や動脈硬化の予防ができるとのこと。
また食物繊維なだけに便秘改善にも役立ちます。
血圧の上昇を抑える
アルギン酸を摂取すると体の中でナトリウムと結合し体の外へ排出されるので高血圧の予防にもなります。
ストロンチウム排出効果
アルギン酸には放射性物質の一つであるストロンチウムの排出効果があるとされています。
これは福島原発事故以前の話で、アメリカや旧ソ連など第二次大戦のあとにたくさんの核実験が行われ、これと同時に体内に入った放射線物質の除去・排出に関しても研究が行われました。
ストロンチウムは体の中でカルシウムと似た性質を持つため骨に取り込まれやすく、また半減期が30年と長いため放射線物質の中でも非常に危険な核種といわれています。
そこでアルギン酸です。
ストロンチウムはカルシウムよりもアルギン酸と相性がよく結合しやすい性質をもっています。
実際に、内部被ばくした人にアルギン酸を投与すると体内のストロンチウム残留濃度が1/8に減少したと報告されています。※投与しなかった人はもちろん変わらず。
一応、IAEA(国際原子力機関)も、ストロンチウムの対策としてアルギン酸の投与を推奨しています。※逆に信じられないか(笑)
ただし、食品添加物にアルギン酸が含まれているからといってその効果を期待しないでください。
きちんと食品から摂取するようにしましょう。
アルギン酸が含まれる食品
とにかく海藻類に多く含まれています。
昆布、わかめ、もずく、ひじき、アラメなどぬるっとしたらアルギン酸です。(ひじきはしないか…)
ほかにも押し麦やこんにゃく、わらびにぜんまいなどにも含まれます。
ただし放射能の問題もあるので産地やきちんと検査しているお店から買うのが安全かと思います。
また海藻類はヨウ素も多く含みますので、甲状腺や生殖器を放射性物質から防御もできます。
※放射能対策について詳しく知りたい方は「放射能除去と防御ができる食材まとめ」を参照ください。
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