サッカリンナトリウムは安全?危険?

saccharin

サッカリンナトリウム(サッカリンNa)は砂糖の500倍の甘さを持つ人工甘味料で、”最近”では漬け物や歯磨き粉によく使われています。一昔前は「発がん性の疑いあり!」と言われ各国で使用禁止となりましたが、その後の研究で「安全性に問題なし!」となりすぐに再承認に至りました。

しかし日本では制限付きで使用を許可されていることから、やはり安全とは言い切れません。

実際に数ある人工甘味料のなかでも比較的毒性が高いと言われ、1日5g~25gで下痢や胃酸過多などの急性毒性も見られます。そしてなにより発がんの危険性はどうなのか気になるところです。

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サッカリンはコールタールの研究中に偶然発見されたもので、ある日の実験後に研究者が手を洗わずに食事をとったところその甘さに気付いたそうです。

そもそも発がん性物質で有名なコールタールから発見されたものなので「体には良くないのでは?」と普通なら思いますよね。

発がん性はあるのか?

1980年にカナダで行われたラットを使った研究では、餌に5パーセントのサッカリンナトリウム混ぜ2世代にわたり与えたところ、その子供の雄(おす)45匹のうち8匹が膀胱がんを発症した。しかし親には発がん性は見られなかった。(渡辺雄二著:食品添加物の危険度がわかる事典より引用)

使用基準

以下、使用基準です。(厚生労働省より引用)

食品 基準値
こうじ漬酢漬たくあん漬 2.0g/kg未満
粉末清涼飲料 1.5g/kg未満

かす漬
みそ漬
しょう油漬
魚介加工品

(魚肉ねり製品、つくだ煮、漬物及び缶詰又は瓶詰食品を除く)

1.2g/kg未満
海藻加工品しょう油つくだ煮煮豆 0.50g/kg未満
魚肉ねり製品シロップ清涼飲料水ソース乳飲料乳酸菌飲料氷菓 0.30g/kg未満(5倍以上に希釈して飲用に供する清涼飲料水及び乳酸菌飲料の原料に供する乳酸菌飲料又ははっ酵乳にあっては1.5g/kg、3倍以上に希釈して使用する酢にあっては0.90g/kg)
アイスクリーム類あん類ジャム漬物(かす漬、こうじ漬、しょう油漬、酢漬、たくあん漬及びみそ漬を除く)はっ酵乳(乳酸菌飲料の原料に供するはっ酵乳を除く)フラワーペースト類みそ 0.20g/kg未満
菓子 0.10g/kg未満
上記以外の食品の缶詰、瓶詰及び魚介加工品の缶詰、瓶詰 0.20g/kg未満

主流がスクラロースアスパルテームアセスルファムKとなったことや、以前に発がん性を大きく取り上げられたこともあり、現在ではサッカリンナトリウムの使用は減ってきいます。

それでも歯磨き粉のほとんどに入っている他、漬け物(特にタクアン)によく使用されています。

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