人工甘味料がクローン病の原因という研究結果

突然ですがクローン病という病気をご存知ですか?

クローン病は、近年、若い人たちに急増している病気です。

その背景には、私たちの身近に存在するある食品添加物があるといいます。

果たして、クローン病の原因ではないかと考えられている食品添加物とは一体、何なのでしょうか?

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クローン病とは

クローン病は、消化管である大腸および小腸の粘膜に炎症や潰瘍を慢性的に起こす消化器の病気です。
「炎症性腸疾患」ともいいます。

体内にウイルスや細菌などの異物が侵入するとこれらを体外へ追い出す働きをする免疫系は、その際に腫れや痛み、発熱などの「炎症」を引き起こします。
これが腸に起こると「炎症性腸疾患」となります。

クローン病は、英語ではCrohn’s Diseaseですが英語圏では略して、CDと呼ばれます。

クローン病は、1932年にニューヨークにあるマウントサイナイ病院の内科医、クローン先生の他、2名の先生によって、「限局性回腸炎」として最初に報告されたため、クローン先生にちなんで、クローン病と呼ばれるようになりました。

日本では1940年頃に初めて、「非特異的限局性腸炎」として報告されましたが当時はまだ非常にまれな病気であったため、一般には殆ど知られてはおらず、研究も行われてはいませんでした。
しかし、それ以降、患者が増えたことをきっかけに1975年、旧厚生省の研究班が発足され、クローン病の診断基準や患者数の推移など、クローン病についての調査が積極的に行われるようになりました。
しかし、原因は解明されず、1976年に厚生労働省により特定疾患に指定されました。
その為、申請すれば医療費の補助を受けることが可能です。

日本でのクローン病の患者数は、1976年では128人でしたが2015年には4万人を超えました。
しかし、クローン病は欧米での発症率が最も高く、アメリカでは、日本の10倍もの患者数がいると言われています。

クローン病は、10~30代の若年層に多い疾患で、特に10代後半から20代前半が最も発症しやすい年齢と言われています。
また日本では女性より男性に多く、欧米では男性より女性に多いのも特徴となっています。

クローン病の症状とは

クローン病の主な症状は以下の通りです。
代表的な初期症状は、腹痛と下痢です。

腹痛

お腹全体に痛みが走ります。
これは腸に炎症が起きて、潰瘍が出来たためです。
クローン病が進行し、腸の狭窄が起こると、腸の内容物が通りにくくなるので、刺すような激しい痛みが生じます。
初期は、軽い痛みが時々起こる程度ですが次第に痛みは強くなり、また頻繁に起こるようになります。

下痢・血便

腸管粘膜が炎症しているので、消化・吸収率が低下することで、下痢が起こります。
夜間にも下痢が起こる場合、クローン病が悪化している可能性が高いです。
また大腸の粘膜に連続して炎症が起こるため、血便が生じることもあります。

発熱

腸が炎症を起こしているため、熱が出ますがクローン病の発熱は、高熱ではなく37℃くらいの微熱が特徴です。
腸内の潰瘍などが化膿する膿瘍が引き起こされた場合には、高熱が出ることがあります。

体重減少

消化・吸収率の低下、下痢、出血、蛋白漏出、発熱、代謝亢進、潰瘍などの組織修復にエネルギーが消費されるなどのために栄養が悪くなることで、痩せていきます。

肛門痛

クローン病が進行すると口から肛門に至る全ての消化管の部位にも異常がみられるようになります。
腸管外合併症である肛門病変はクローン病特有の病変です。
肛門病変が起きると肛門内に潰瘍が出来る「肛門潰瘍」や肛門周囲に膿がたまる「肛門周囲膿瘍」が起きます。
肛門の周辺に穴が出来て、膿が出ると痔瘻が起こります。
肛門の皮膚が大きく腫れて、炎症を起こすので、肛門に熱や痛みを伴います。

人工甘味料がクローン病の原因!?

クローン病は、再燃しやすく、また原因は未だ解明されていないため、治療法も開発されていないので、完治は極めて困難とされています。

しかし、近年、「遺伝因子」「免疫異常」「環境因子」この3つが複雑に絡み合って、クローン病が発症するのではないかと考えられるようになりました。

実際、免疫系の遺伝子の異常がクローン病の遺伝子解析によって、明らかとなっています。
その為、遺伝的な素因(クローン病になりやすい遺伝子)を持ち、免疫系に異常をもたらすと考えられますがその引き金を引くのが食事などの「環境因子」ではないかと言われています。

なぜなら肉などの動物性脂肪や食品添加物まみれの多い食事を習慣にする傾向がある欧米や先進国、若い世代にクローン病は多く発症しているからです。

そして、2018年3月、米国のケースウェスタンリザーブ大学医学部の研究者らによって、人工甘味料がクローン病の進行を早める可能性があるという衝撃の発表をしました。

この発表によれば、クローン病を発症したマウスに「スクラロース」という人工甘味料を6週間に渡って与えたところ、腸の炎症が酷くなり、また病原性の大腸菌が増殖し、それらを殺す為に活性化したミエロペルオキシダーゼ(MPO)という酵素が正常な細胞まで傷つけてしまったことで、腸の炎症が酷くなったと報告しています。
一方、健全なマウスでは、スクラロースの摂取によって、ミエロペルオキシダーゼ(MPO)は活性化しないことが分かりました。

スクラロースは、3つの塩素分子に炭素がくっついたオルガノクロライド(Organochloride)という分子構造をしています。
毒性が強いとされる塩素に炭素が結びつくとダイオキシン、PCB、DDTのようなまさに「毒」に変わると言われています。
その為、スクラロースは、「有機塩素化合物」に分類されています。
有機塩素化合物の一種であるスクラロースは、非常に体内で分解されにくいので、体内に長く蓄積してしまうことで、免疫システムやホルモンに異常をもたらす可能性があると言われています。

事実、スクラロースは、アスパルテームステビアなどと言った数ある人工甘味料同様、動物実験において、精子の減少、卵子の老化など生殖機能にまで異常をもたらすことが
分かっています。

にも関わらず、スクラロースは、砂糖の600倍もの甘さを持ち、また砂糖のように体内で炭水化物として消化・吸収されないので、僅かな量で済み、ダイエットに有効となるということから2000年以降、世界で急激に普及し続ける人工甘味料となっています。

スクラロースは、カロリーオフ、カロリーゼロのコーラなどのダイエット飲料はもちろん、それ以外にもヤクルト、ガムやドレッシング、アイスなどのデザートなど多くの加工食品に使われています。

クローン病が若い人に発症しやすいのは、こうした安価で手軽な食品が背景にあると言えるかもしれません。
また既にクローン病を発症している人は、スクラロースを体に入れないことがクローン病の治療に最も重要であるとも言えるでしょう。

まとめ

  • クローン病は、腸に炎症を起こす、「炎症性腸疾患」!
  • クローン病は、原因不明の難病!
  • アメリカのクローン患者数は、日本の10倍!
  • クローン病は、10代~30代の若い人に多い!
  • 初期では腹痛・下痢が起こりやすい!
  • 食事などの「環境因子」がクローン病を誘発!
  • 人工甘味料、「スクラロース」がクローン病を悪化させる!

健康のカギは腸にあると言われるように多くの免疫細胞は腸に存在しています。
その中で腸管免疫系は、最も大きな免疫系と言われています。
食物に含まれるスクラロースなどの何らかの危険な物質が抗原となって、免疫系の腸管粘膜に異常な反応を引き起こし、クローン病を発症させてしまうという可能性を考えれば、スクラロース(人工甘味料)は、やはりなるべく避けていきたいですね。

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