クロロフィルとは、植物の緑色を構成する色素成分で別名「葉緑素」とも呼ばれています。
クロロフィルはデトックス効果や消臭効果、抗酸化作用が高く、普段食べている野菜にも多く含まれており
特に緑色が濃いほどクロロフィルの量は多いといわれ、小松菜や明日葉・ほうれん草・モロヘイヤ・シソ、よもぎ、ドクダミ、海藻、クロレラなどに多く含まれ、青汁の主成分としても有名です。
またサプリメントとして口臭や便臭対策としても売られている他、食品添加物としても使われ、緑色に着色する目的で多くの加工食品に使われています。
クロロフィルの効果
デトックス効果
クロロフィルはマグネシウムを多く含み、ダイオキシンや残留農薬、カドミウムや水銀、・鉛などの金属を吸着し体外に排出することが分かっており、最近特に心配される放射線物質などの有害物質を排出する効果が高いと言われています。
また血管壁についたコレステロールにも作用するので、動脈硬化や高血圧の予防にもなると言われ、それに関わる疾患(心筋梗塞・脳梗塞)の予防にもよいとされます。
消臭効果
殺菌・抗菌作用があり、便のニオイや体臭・口臭対策としても効果的です。
特に鉄クロロフィルに消臭効果が高くサプリメントも人気があるそうですが、なるべく自然の食品から摂取するほうが安全で効果的かつ経済です。
抗酸化作用
クロロフィルには抗酸化作用があり、がんをはじめ成人病の予防につながります。
また血液中に含まれるヘモグロビンの成分の一つポルフィリンはクロロフィリンとほぼ同じ構造で、クロロフィルが体内に入るとヘモグロビンが増加し体中に酸素が行き届きます。
摂取方法
クロロフィルは吸収されにくい成分ですが、油溶性のため食品を油で炒めると吸収率が上がります。また野菜をミキサーにかけジュースにして摂取するのも吸収がよくなります。お湯で茹でたりする場合はクロロフィルが流れ出てしまいますゆですぎに注意。食べる際は良く噛んで食べてください。
産地や栽培方法に注意
農薬や放射能を排出する力があるとされていますが、その野菜自体に農薬、放射能で汚染されてたら意味がありませんので注意してください。
着色料は安全か?
クロロフィルは、アイス、アメ、ガム、チョコレート、シロップ、魚肉の練り製品、こんぶ菓子などによく使われます。
色素はとても不安定であり、それを安定されるためにクロロフィルに含まれるマグネシウムを銅や鉄と置き換えることにより安定させます。
食品への表示は
- クロロフィル
- 銅クロロフィル
- 銅クロロフィリンナトリウム
- 銅葉緑素
- 鉄クロロフィル
- 鉄葉緑素
となります。
動物実験では経口摂取で特に副作用がでていないことから毒性は低いとされ、銅の過剰摂取についても着色料として含まれる量も微量なので問題はないとされています。
原料
添加物の原料は乾燥アルファルファや蚕の糞が使われており、蚕の糞はコチニール色素のように不純物からくるアレルギーの心配がされています。
欧州食品安全期間の見解では
- 食品に含まれるクロロフィルは高濃度であるが添加物から入る量は少ない
- クロロフィルは体に吸収されにくい
以上のことから、安全性に問題はないとしています。
▼関連記事:放射能除去と防御ができる食材まとめ
コメントを残す