キサンタンガムとは。細菌から培養。安全性に問題は?

キサンタンガムとは、土壌に生息する微生物から作られる多糖類の一つで食品添加物として多くの加工食品や化粧品に使われています。

その用途は、

  • 食品や化粧品に粘り気を与える増粘剤
  • 分離しやすいものを分離しないようにする安定剤

として使われるのがほとんどです。

キサンタンガム自体には毒性はほとんどなく、摂取量さえ間違わなければ安全性は高いとされています。

しかしそのモノに危険性はなくとも、食品添加物にはいつも原料の問題がいつも付きまといます。それはキサンタンガムも例外ではありません。

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キサンタンガムの効果

キサンタンガムは水によく溶けあらゆる条件下でも安定した粘性を保つことができ使い勝手のよい添加物と言えます。

耐熱性に優れ100℃近い高温で加熱処理をしても粘度が変わらず、また温度が下がっても粘度が一定、塩分など塩濃度が濃くても特に影響受けず、酸性・アルカリ性でも安定しています。また食品を冷凍・解凍を繰り返しおこなっても粘性に変化はほとんどありません。

 

使われる加工食品や化粧品

キサンタンガムの用途は基本的には粘り気を出すことが目的。加工食品に必要な熱処理、塩分、PH(酸性、アルカリ性)に影響されないのであらゆる食品に使われます。

ソース類、タレ類、ケチャップ、マヨネーズ風調味料(マヨネーズではない)、漬け物、練りわさび、練りからし、佃煮、缶詰、冷凍食品、インスタントスープ、ゼリー、プリンなどなど

サラダドレッシングでは、液体と固体(中身の具)を均一に分散した状態を作ることができる「懸濁安定効果」もあります。

また化粧水や乳液、保湿剤、ジェル、シャンプーやボディーソープ、洗顔料など化粧品にも幅広く使われ挙げるとキリがありません。

原料は遺伝子組み換え

前述しましたキサンタンガムは「キサントモナス・キャンペストリス」という微生物が作り出す多糖類です。元々その微生物が熱や寒さ乾燥などの厳しい環境で生き抜くための耐性として自ら作り出す保護膜のようなモノがキサンタンガムです。

それを工業的に、トウモロコシなどのデンプンをエサに微生物を培養し大量にキサンタンガムを生成しています。

トウモロコシでピンッと来る方も多いと思いますが、日本のトウモロコシのほとんどはアメリカからの輸入に頼っています。そしてアメリカのトウモロコシの作付け面積の9割遺伝子組み換え作物です。

つまり原料に遺伝子組み換えが使われている可能性が非常に高いということになります。
加工食品や化粧品に対して、キサンタンガムの使われる量は多くても1%程度。ほとんどがそれ以下です。量の問題で言えばたいしたことはないです。

しかし今日本で売られる加工食品の多くに遺伝子組み換えの原料が使われていることはあまり知られておらず、食品への表示ルールも世界一甘いのが日本という国。

現在でも知らず知らずに毎日多くの食品から遺伝子組み換え食品を口にしています。TPPが可決されこういった食品はこれから際限なく増え続け100%避けることはより難しくなります。

だからこそ分かっている部分はなるべく避けるべきである考えます。

※キサンタンガムを製造している会社は日本にいくつかあり原料に「遺伝子組み換えを不使用」を宣言している会社ももちろんあります。

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