エビやカニなどに含まれる赤色の色素アスタキサンチン。
エビ色素、カニ色素、オキアミ色素、ヘマトコッカス藻色素などアスタキサンチンを主成分とした着色料が複数あり、魚介加工品(練り物)や油脂製品など多く使われる天然由来の色素です。
アスタキサンチンは脂溶性の色素でカロチノイドの一つです。強い抗酸化力が特徴でビタミンEの1000倍、ビタミンCの6000倍ともいわれ、強力な抗酸化作用からサプリメントでも人気が高いようです。
アスタキサンチンについて
アスタキサンチンを含む色素
エビ色素
ニシキエビなどの殻または目から得る。アスタキサンチンは油に溶けやすい性質(脂溶性)を持つため、油脂を用いて抽出されるのが一般的。
カニ色素
カニ色素は、アメリカザリガニを原料としています。エビ色素と同じく油脂を用いて抽出される。
オキアミ色素
オキアミという小さなエビの殻や眼から抽出される色素です。
抽出方法はいくつかあり、アセトンやヘキサンなどの石油系の溶剤で抽出する方法や、圧をかけた上に二酸化炭素で抽出して得る方法がある。
ちなみに鮭の身が赤いのは、このオキアミをエサにしているからだとか。鮭もアスタキサンチンが豊富に含まれる魚として有名です。しかし近頃の鮭は海洋汚染の影響で良質なものが手に入りにくい状況です。
ヘマトコッカス藻色素
ヘマトコッカスという藻から抽出される色素。
同じ藻の一種である青のりやクロレラなどと同様にもともとは緑色を呈するが、紫外線を浴びるなどストレスを感じると、その防御反応としてアスタキサンチンを作りだし赤色に変化します。
この藻を乾燥粉砕させたものや、圧を調整し二酸化炭素で抽出する方法。エチルアルコールやアセトン、ヘキサンなどの溶剤を用いて抽出して得る方法がある。
アスタキサンチンのサプリメントはこのヘマトコッカス藻を原料に使われることが多い。その理由はエビ、カニよりもコストがかからないため。
安全性は?
色素抽出時にアセトンやヘキサンなどの石油系の溶剤が使われています。これらは人体に有害な劇薬ですが、最終的に食品への残留がないことを条件に使用が許可されているものです。残留なければ問題はないと思いますがその部分を指摘する人は多い。
色素自体には特に危険性はないと思われます。
食品への表示
これらの色素は加工食品につかわれる際、カロテノイド、カロテノイド色素など簡略名で表記されることも少なくありません。実際には何が使われているかわからない場合があります。
効果・効能
アスタキサンチンが強力な抗酸化作用があることは前述しました。活性酸素を抑制することでガンや動脈硬化などの生活習慣病の予防や眼精疲労や疾患の改善など様々な効果ありと宣伝されています。もちろん抗酸化作用が強いのはいいです。しかし活性酸素は人間が呼吸すると必ず発生し、体内に入ってきた細菌をやっつけたりするなど人体に必要な面もたくさんあります。つまり活性酸素自体が問題なのではなく、活性酸素がたくさん増えすぎてしまうことが問題なのです。
なぜ増えてしまったのか、なぜガンなどの生活習慣病になってしまったのか、その原因を知り取り除くことが重要でサプリメントを飲むことではないかなと思います。
ほとんどの場合食生活を見直すことで大きく改善できるといわれています。
(添加物や農薬、放射能、遺伝子組み換え食品など人体に有害な食べ物をなるべく体にいれないなど)
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