生理用ナプキン、化粧品やシャンプー、リンス、ヘアケア、ヘアカラー等は、特に女性にとっては、欠かせない日用品ですよね。
ですが何気になく使っているこれらによって、起こる危険性があると言われているのが
経皮毒です。
そこで今回は経皮毒とその恐怖について、お伝えしたいと思います。
経皮毒とは
経皮毒とは、文字通り、皮膚(経皮)から体の中に侵入する有害な毒素(化学物質)のことです。
経皮毒(有害化学物質)は、化粧品、生理用ナプキン、シャンプー、リンス、ヘアケア、ヘアカラー、せっけん、ハンドクリームなどあらゆる日用品に潜んでいます。
経皮毒の侵入ルートは、以下3つとなります。
経口吸収
文字通り、口から食べ物や医療品などを吸収して取り込むこと。
この場合、経皮毒性があるものでも身体に備わる排出機能によって解毒されることが多くある。
経気道吸収
息を吸う(呼吸)ことによって、取り込むこと。
この場合、肝臓や腎臓によって、解毒・分解・排出される。
だが解毒される前に血液に流れて、経口吸収の100 倍~10000倍の害を引き起こすこともある。
経皮吸収
皮膚を通して身体に毒素を取り込むこと。
この場合、経口吸収のように毒素を分解・排出してくれる消化器官を通ることがない為、
一度、毒素が吸収されると10日経過しても僅か10パーセントしか排出されない。
よって、皮下組織(脂肪)や血液循環に乗ることで、子宮や脳に毒素(有害化学物質)が蓄積する恐れがある。
経皮毒によって、引き起こされると言われている疾患は以下の通りです。
- 学習障害
- 自閉症
- 適応障害
- パーキンソン病
- アルツハイマー
- アトピー
- 花粉症
- アレルギー
- 癌(皮膚がん、肺がん、肝臓がん、胃がん、乳がん等)
脳神経系に影響を与える環境ホルモンが経皮毒の作用によって脳に蓄積されることで、
脳神経系の疾患が起こりやすくなると考えられています。
発がん性のある危険な化学物質は数多くの日用品に数多く含まれています。
こうした危険な化学物質を日常的に皮膚に吸収していけば、経皮毒の作用によって、皮下脂肪に発がん物質が蓄積されることで、がんを招く可能性が高まります。
特に経皮毒と深い関係にある皮膚がんの発症率は高いと考えられます。
経皮毒と皮膚の関係とは
経皮毒の侵入経路の中で、最も経皮毒を起こしやすいのが経皮吸収です。
それには皮膚の構造が関係しています。
皮膚は大きく3つの層に分かれています。
- 表皮
- 真皮
- 皮下組織(脂肪細胞)
そして、更に表皮は、外側から「角質層」「顆粒層」「有棘細胞層」「基底細胞層」の4つの層に分かれています。
基本的に分子量500以上の大きな物質は、皮膚細胞や細胞膜によって、侵入が防がれます。
角質層には、とりわけ厚くて丈夫な細胞膜が存在しています。
その為、角質層は、外部からの異物の侵入を防ぐ皮膚のバリア機能の働きを担っています。
日常生活において、欠かせない化粧品やシャンプー、リンス、ヘアケア、ヘアカラー、洗剤、歯磨き粉などには、脂溶性溶剤や合成界面活性剤、非常に小さい分子サイズの有害な化学物質などが数多く使用されています。
合成界面活性剤は、皮膚のバリア機能を弱めてしまう為、脂溶性のある経皮毒(有害化学物質)がバリア機能の弱まった角質層をも潜り抜け、真皮の毛細血管に入り込んでしまうようになります。
経皮毒と生理用ナプキンの関係
女性用品の中で、最も注意しなければならないと言われているのが生理用ナプキンです。
それには経皮吸収率が関係しています。
経皮毒(有害化学物質)の皮膚への吸収率は次のようになっています。(田辺三菱製薬のHPより参照)
- 足のうら・・・0.14
- 足くび・0.42
- 手のひら・・・0.83
- 背中・・・1.7
- 頭皮・・・3.5
- わきの下・・・3.6
- くび・・・6.0
- ほお・・・13.0
- 性器・・・42.0
腕の内側を1倍とした吸収率になりますので、42倍という性器の率は、極めて高い率です。
性器が最も経皮毒性のある物質を吸収しやすいということが分かりますね。
外部と接触しやすいかかとや手のひらなどの皮膚(角質層)は、とりわけ厚くなっているので、吸収率は低いのが特徴です。
対して、最も外部に触れにくい性器の皮膚は非常に薄くなっているので、経皮毒の影響を受けやすくなります。
ちなみに口の中の粘膜も吸収率は高くなるので、歯磨き粉などに含まれる経皮毒性のある成分(有害化学物質)の影響を受けやすくなります。
また乳幼児や子供は、大人より皮膚が薄いので、吸収率はより高くなると考えられます。
生理用ナプキンの危険性とは
生理用ナプキンは、以下のような石油系の原料で作られています。
- 界面剤
- ポリエステル
- ポリエチレンポリプロピレン
そして、以下のような有害化学物質まで使われています。
- 塩素系漂白剤
- 高分子ポリマー
1980年代の後半以降、ナプキンに再生紙が使われるようになりましたが製品の清潔さをアピールする目的で漂白することが法的に定められている為、ナプキンには強い酸化力と殺菌力のある危険な塩素系漂白剤が使用されています。
再生紙には多くのインク、化学物質が元々含まれていますので、塩素系漂白剤まで加わると更に危険度は増すことになりますね。
塩素漂白剤は、使用の際や焼却の際にダイオキシンを発生させると言われています。
高分子ポリマーは、月経血を吸収して漏れないようにゼリー状に固めてくれますが皮膚障害を生じさせる有害化学物質と言われています。
生理用ナプキンは、数日間ほど使用する為、経皮吸収率が非常に高い性器と接触する時間が長くなることで、ナプキンの有害化学物質(経皮毒)による以下の女性特有の病気のリスクがより高まると懸念されています。
- 月経痛
- 月経不順
- 子宮内膜症
- 子宮ガン
- 子宮筋腫
- 不妊症
- 流産
- 死産
内分泌かく乱化学物質であるダイオキシン(環境ホルモン)は、毒性が非常に強い為、微量であっても体内に入ると女性ホルモンであるエストロゲンと似た作用をするので、体内のホルモンバランスを乱していくことで、上記の婦人病を引き起こすと言います。
また子宮は吸い上げる力が強い為、女性器(膣内粘膜)を通して有害化学物質(経皮毒)が子宮に蓄積することで胎児の体や脳にまで影響が及ぶ恐れもあります。
おわりに
経皮毒によって、引き起こされる可能性がある病気は様々ありますので、以下のような対策で、経皮毒の害から身を守ってみてください。
湯シャンする
髪や頭皮の汚れは、お湯だけでも十分落ちますし、その方がむしろ髪のキューティクルや頭皮を傷めないというメリットが生まれます。
肌断食する
化粧品によって、お肌を甘やかしてばかりいると本来、お肌が持っている保湿機能やバリア機能が損なわれることがあります。是非、スキンケアをお休みする日を作ってみましょう。
布ナプキンにする
素材が綿やオーガニックコットンなので、肌触りが良い為、かぶれなどの不快な症状が少なく、何より、有害化学物質の心配がないので安心です。
漏れが心配な方は、紙ナプキンの上に布ナプキンを重ねれば経皮毒のリスクはかなり減ります。
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