ヒアルロン酸といえば、化粧品、サプリメントでおなじみで
その効果は肌に弾力とハリを与え、「ぷるっぷる、ツヤっツヤ」な肌を保つそうです。
女性にとってなくてはならないアイテムとしても有名ですが
ヒアルロン酸は元々、人間の体にも存在し、皮膚・目・関節(軟骨)・筋肉などに多く含まれ、1グラムで6リットルの水分を保持できる高い保水力と高い粘性が特徴です。
その役割は皮膚や筋肉などを構成する細胞同士をくっつける働きがあり
つまり
- 肌の細胞間の水分を保ち潤いを与える
- 関節部分の潤滑油として軟骨同士の摩擦を軽減する
- 目の水分を保つ
人間の細胞がバラバラにならないのはヒアルロン酸おかげとのこと。
不足すると
- 関節痛
- 肌がカサカサ
- シワ・たるみの原因
などが起こります。
そこで、サプリメントや化粧水の出番ですが
結論をいうと、それらに体内のヒアルロン酸を増やす効果はありません。
なぜ効果ないのか。
ではどうすればいいか。
ヒアルロン酸とは何か?
ヒアルロン酸は体内合成で作られるものです。
新生児をピークに40代くらいからどんどん減少していきます。
老化とともにその生成機能が落ちてくるので、それを落とさないことが重要なカギになります。
サプリメントを飲んでも効果ない理由
ヒアルロン酸はアセチルグルコサミンとグルクロン酸が結合した糖(ムコ多糖)です。
ムコ多糖は消化の段階で単糖(ぶどう糖)に変わり、小腸で吸収されます。
残念ながらヒアルロン酸として皮膚などに届かず、体内のヒアルロン酸は増えることはないので肌は潤いません。
サプリメントを見ると、ヒアルロン酸が増えるとは一言も書いていないようですね。
※稀に悪質な商品には書いてあることもあるそうです。
化粧水をつけても増えません
皮膚には表皮、真皮、皮下組織があり
ヒアルロン酸が含まれるのは真皮です。
しかしヒアルロン酸は高分子(分子がデカイ)のため肌に塗っても真皮には届きません。そもそも人の皮膚はバリア機能をもち、外からの異物を簡単には通しません。
最近では低分子のヒアルロン酸だから浸透するなど謳っていますが、
2つの分子が結合した結果として高分子であり、低分子となるとそれはヒアルロン酸ではなくなるのでは?といわれています。
(アセチルグルコサミンとグルクロン酸に戻る?)
なのでその効果に期待できるのか疑問です。
そもそも化粧水もヒアルロン酸が増えるなどいってませんでしたね。
ヒアルロン酸の多い食べ物
鶏のトサカ、手羽、軟骨、皮、魚の目玉、フカヒレ、うなぎなどに多く含まれているそうです。
しかしヒアルロン酸を摂取したからと言って、体内のヒアルロン酸は増えません。(理由は同じです)
髪の毛が少ないから髪の毛を食べれば生えてくるのか(強引ですかね)
※もちろん列挙した食材は悪いことはないです。
ではどうするか
そもそも体内にヒアルロン酸が足りているのか、足りていないのか。
ほとんどの人は知らないと思います。(私も知りません)
ではなぜサプリメントなどに飛びつくのか
売る側のマーケティングや一部の健康番組を鵜呑みにして、半ば洗脳されているような気がしますね(笑)
線維芽細胞で体内合成される
線維芽細胞はヒアルロン酸やコラーゲンやエラスチンなどの生成を行っている細胞です。
線維芽細胞は老化により減少、代謝機能が落ちます。
老化は止められませんが・・・
老化を早める大きなの原因の一つは体の酸化です。
糖質の過剰摂取が体の酸化を一番早めるので、砂糖を完全に止め、炭水化物を極力摂らないことです。
その上で食べ過ぎに注意し、質の良い肉・魚・卵・豆などからタンパク質、脂質をきちんと摂り、野菜などバランス良く食べていくのがよろしいのではないでしょうか。
皮膚も体の健康も表裏一体です。
本当は部分的に考えない方が良いかと思います。
ヒアルロン酸注射
美容外科やクリニックでヒアルロン酸を注入する「ヒアルロン酸注射」が行われています。
これについては効果てきめんで、代謝されるまで一定期間の間その効果は持続します。
美容外科では事故の報告があるようですが、副作用ではなく施術時の人為的ミスにより度々が起こるようです。
膝など関節に
高齢者など膝の痛みを抱える方に行う施術です。軟骨の摩擦が軽減され一定期間痛みが解消されるそうです。
ほうれい線
ほうれい線に直接注射を行います。
10分程度であっというまにシワがキレイになります。(施術を見学したことあります!)
豊胸
注入量によって自由にバストが作れるそうです。
時間も20~30分程度と短く切るよりも安全で安価とのこと
最後に
食品添加物としてジュースなどに使われているのをよく目にします。
映画館で売っているフレーバードリンクにヒアルロン酸ジュレなるものをオプションで入れられます。これ売れているらしいですね。昔飲んだことあります(笑)
イメージにあやかり、まんまと客単価アップに成功したいい例ですね。
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